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初めてのムサポ学習会は、連休中のおだやかな雰囲気の中始まりました。
今回の参加者は8人。学生さん2人、せんぱい4人、カメラをお願いした僕のともだち、そして管理人の僕。 参加者の人たちに円を描くように座ってもらい、まずは隣同士で自己紹介。その後、みんなに向けて隣の人を他己紹介してもらいました。個々についての話がそれぞれ面白く、その内容を聞いているだけでも得した気分に。 例えば、30代前半の「せんぱい」。 まだ若いのに、印刷会社、TV局などで仕事をした経験があったり、専門学校の立ち上げに関わったり、はたまたフリーランスで仕事をしたり。彼はこれでもかというくらい経験値が高く、いつ聞いてもびっくりします。現在はweb制作のディレクションをしていて、モデルの手配からデザインの考案まで、業務の全てに目を光らせてスキのない仕事を展開しているようです。4月の勤務時間は、常人の3倍近く。それでもとにかく仕事が好きなこのせんぱいは、疲れを見せることなくよく笑っていました。すごいことです。 数年前の卒業制作でヴィヴィットな赤が印象的だった「せんぱい」。 彼女は教育関係の仕事をしていて、こどもと造形をどうしたらうまく結びつけることができるか(どんな誘導が必要で、どんな接し方が大切なのか)、あるいは、ワークショップを行う会場を示す最適な色や言葉はどんなものなのか。こんなことを常日頃考える立場にいます。誰にでもわかる/誰かと接するためのコミュニケーションデザインを追求している彼女の話はとても興味深く、これからの時代に必要な“デザイン”の捉え方を考えさせられます。 盛り沢山なせんぱいの話。ここではほんの一部しか紹介できませんので、興味のある方は次回以降の学習会で、せんぱいといろいろ話をしてみてください。 互いを知ったところで、3つのグループに分かれてゲームを行いました。 お題は、「面白い就職試験を考えてください」。 20分ほどグループで話し合いをしてもらいました。なかなか真剣に、そして楽しそうに取り組んでくれたみなさんが出した答えは興味深いものばかり。 Aグループは、二次試験まで考えてくれました。一次試験でまず、4時間ほどかけて穴を掘るんだそうです。そのあとに15分ほどの面接。この試験を突破すると二次試験。二次試験では、掘った穴を短時間で埋めるんだとか。そのあとにグループディスカッション。う〜ん、やってみたい… Bグループは、とあるお題を受験者に与えて、真っ白な紙にイメージを描写してもらうというもの。シンプルだけど、奥が深そうな試験。 Cグループは、白い紙に穴を開ける、というもの。 実際に1つ、やってみました。 Cグループから出た、白い紙に穴を開ける試験です。Cグループのメンバーが試験官。その他が受験者です。受験者は真剣そのもので、それぞれがとてもユニークな穴を開けてくれました。穴を開けてもらったら、各自がその意図を発表。その後試験官のみで誰を合格にするか検討しました。選考基準は、「発想力」「構成力」「プレゼン力」。結果、合格したのは学生さんのKさん。決め手は穴を使って見る人と外界の関係性を構築しようとした「発想力」と、とても楽しそうにプレゼンしてくれた「プレゼン力」。 普通、就職試験では選考基準などを教えてくれません。だからといって、受験者も試験をなんとなく受けるだけでは、厳しい就職戦線、突破が見えてこないと思います。試験官が受験者の何を量ろうとしているのかを自分なりに考えながら、試験に臨むことが大切だと思います。 就活生のみなさん、一つ一つの時間を意味のあるものにしていくようにしてくださいね。 最後は、ポートフォリオについて。 今回参加の学生さん2人が、今までどんな作品を制作してきたのか(これからどんな作品を制作していきたいのか)、作品の何をアピールしたいのか(純粋に作品の質を見せたいのか、アイディアの幅を見せたいのか、徹底的にラフスケッチを描く過程を見せたいのか、などなど)。といったようなことを話し合いました。 そして、僕を含め数人のせんぱいのポートフォリオを見てもらいました。参考になっていれば幸いです。 ポートフォリオを制作する時、どうしても「どんなフォーマットがいいのか」ということを気にしがちです。 ですが、もっと大切なことがあると僕は思っています。 それは、何を相手に伝えたいか。 そこが決まれば、そのために、どんなフォーマットを構築していくか、という部分も決まってくるように思います。見た目の格好良さ、あるいは奇抜さなんかも大切な部分ではありますが、まずは、どんなところを相手に見てもらいたいか、そこをじっくり考えてみてほしいなと思います。そして、それを考える力を、みなさんはきっとムサビで養ってきてるハズなんです。 じっくりと腰を据えて、ポートフォリオのことも一緒に考えていけたらいいですね。 ![]() |
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